グアム・サイパン・テニアン。聞いた時がおありだろう。
多く若者は、夏の季節でも、いや夏の季節だからこそ、南国の観光を思い浮かべることだろう。

今や観光地としてのイメージが勝ってしまったグアム・サイパン・テニアンの多くのビーチには、
その片隅に、錆付いた高射砲などが忘れ去られたまま置き去りにされている。
そして、多くの日本の若者は、それに注意を払う事すらなく、チャモロ人にインストラクターに
ナンパされ喜んでいる。
男は男で、高射砲に跨って下ネタを披露し、それをデジカメに収める。

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それは、私が実際に見かけた光景である。

６１年前、米軍がグアム・サイパン・テニアンを落とし、Ｂ２９の足場を確保し、
次に、硫黄島を目指すことになる。

硫黄島。玉が砕けるという綺麗な意味合いの「玉砕」。玉砕の島。
しかし、現実は全ての日本兵が飢えと乾きと殺し合いの中で死んでいった島。

現在、硫黄島は日本の領土であるのをご存知ですか？
自衛隊の管理下にあり、一般人は許可なく上陸出来ない事も。

これは、一つの見解であり、全てではないけれど、硫黄島で米軍は狂気に触れ、狂気を暴走させる。

米軍は、硫黄島攻略を５日間で出来ると踏んでいたが、実際は１ヶ月以上の時間がかかる。
硫黄島以前の米軍の太平洋方面の戦死者は約８０００人。

硫黄島での米軍の戦死者は。２万８０００人。それまでの約４倍の死者を、硫黄島だけでだす。

補給も受けず、最後は竹やりを武器にしたと言われる硫黄島の日本兵で帰国がかなったのは、約１０００人。
その殆どは、逃げ帰ったのではなく、投降して捕虜になったのではなく、
栄養失調や病気などで、米軍に助け出された兵士である。

アメリカは戦慄する。たかだか一つの島に２万８０００人の戦死者。捕虜になることもなく、
最後まで戦った日本兵。そして、米軍は狂気に暴走しだす。

硫黄島を確保した米軍は、そこから爆撃機護衛の為の戦闘機を離陸させ、日本を空襲する。

軍事拠点の爆撃なのではない、無差別爆撃。多くの一般の日本国民が犠牲になる。

当時も国際法規はあった。一般の人々を意味もなく殺す事は禁じられていた。

それなのに、米軍は狂気の爆撃を繰り返す。そして、狂気は狂気を加速させる。

8月 6日　広島へ原爆投下(ウラン爆弾) 。そして・・・・・、


６１年前の今日、８月９日午前１１時２分、Ｂ２９「ボックスカー」が長崎の北部に、２度目の原爆を投下した。
２日前の８月６日に広島を焦土に化したウラン型原爆より強力なプルトニウム型原爆を。

一瞬にして数万の命が滅し、都市は壊滅する。

そこにいた多くは、無垢な市民であり、戦闘に参加していない人々。
苦しい生活の中、明日を思い、必死に生きていた人々。

都市に核兵器を使用すると言う狂気の蛮行。

長崎での其の年の暮れまでの死者は７万人を超える。現在までに亡くなられた人々は、１４万人以上。

わずか、６１年前に、信じられない事実が起った。しかし、現在それを思い、考える人はどれだけいるのか？

戦争と言うのは、国と国との殺し合い。軍と軍、軍人と軍人が戦うもの。
一般人に犠牲が出るのは、不可抗力。それは、奇麗ごと。

殺し合いと言うのは、なんでもありなのだ。それは６１年前に証明されている。

言葉には出来ない不幸で悲惨な結果を招く行為。

そして・・・・・・・・今。
作られた南国の楽園で、現地人インストラクターにナンパされ喜ぶ女。
錆付いた武器の上で、下ネタをする男。

沖縄で、観光地だけを巡り、挙句の果てに風俗街に足を運ぶ男。
同地のビーチで、一夜のアバンチュールに勤しむ女。

多くの若者が、忘れ去られた戦争の跡地で、無知ゆえに繰り広げる蛮行。

世界で未だ戦争が耐えない現状にあって、平和ボケした日本人。
平和であること、平和であろうとする事と平和ボケは同意語ではないと思ふ。

歴史は繰り返すのだろうか？

繰り返すのだろうか、過ちを？

追記
私が取り上げた事象は、時間や紙面の制約、また私の知識・見識が不足している為、
全てをとりあげられていません。まだまだ、色々な事があるでしょう。
言いたい事、訴えたい事があるなら、ご自分のブログで書かれてはいかがですか？
ブログを持っておられない方は、何かの機会に話題にされてはいかがですか？

また、知識不足により間違った表記に関しては、どうぞご指摘下さい。
私は自らの至らなさを晒すために、ほとんど訂正はしないと思いますが、
これを読まれている人は、正しい知識を得られると思います。