最近のレンタルビデオ屋さんは、DVDが主流だ。
最新作は、ほぼDVD。
ビデオテープは、新旧交代と言う事でその姿を消し始めている。
ビデオテープしかなかった時代に発売された映画も、DVD化が
進んでいるが、レンタル屋さんに入ってくるのは、古典と言われるDVDが
多くて、中途半端に古い作品は、まだ仕入れていない場合が多い。
私は、しばらく前から、「博士の異常な愛情」を探していたのだけれども、
なかなか発見できなかった。
ある時、ふとDVDに押しやられたデッドスペースに
たたずむビデオテープ群の一番下の片隅で、見つけたのだ。
もう、タイトルやパッケージが色あせ、
廃棄処分をゆっくり待っている感がある棚で。
ふとその隣を見てみると、同じスタンリー・キューブリックの
「時計じかけのオレンジ」まであるではないか。
見たい思いはあったが、なかなか機会がなかった作品だ。
もう一働きしてね。とばかりに、2本を手にとって借りてきたのだ。
「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのをやめて水爆を愛するようになったか」
素晴らしく長い題名であるが・・・、1964年の作品。私の生まれる前の作品だ。
これを見たいと思ったきっかけは、同志デュラン博士のブログに色濃く刻まれてるのが、
この映画だから。タイトル画像なんかもそうだし。実は、私が提供させて頂いたのだがw
それはともかく、デュラン博士のブログがきっかけである。
詳しくは、ココを見てもらえると、どんな作品かわかるでしょう。ピンクパンサーシリーズのクルーゾー警部で有名な俳優、ピーター・セラーズが
一人3役をしており、とても素晴らしい演技を見せている。
なかなかシニカルで、ブラックユーモアなで、色々な事を訴えている。
けれど、表現方法は、ユーモアそのものであるwww
モノクロの映画でも、訴えているメッセージは現代でも色あせてないような希ガス。
深いメッセージ性がありながらも、気楽に見れる映画と言うのは、秀逸だな。
私は、好きだ。
そして、「時計じかけのオレンジ」。
すげーな。人の暗黒面を描いてるし、それを含む管理社会ごと描いてる。
つか、暴力シーンやセックスシーンもあるし、
モザイクが入っている。1972年に日本でも公開されてるが、
アノ時代に、モザイク入りの洋画が公開された事が驚きだ。
まぁ、これはアレだな。人の欲望の限りを尽くす荒廃を描いているので、
人によっては見れないのではないだろうか。
汚れたモノを見たくない人は、見たくない類の映画だろう。
人間と呼ばれる生物が、何故か非人間性を包括してると言う矛盾www
私は、結構楽しんだが・・・・。
スタンリー・キューブリックは、1999年の『アイズ ワイド シャット』が遺作だ。
だからかな?昔は、この監督のコーナーなんかが、結構あったんだけれども・・・・。
なかなか、最近ではお目にかかれないなぁ、レンタルビデオ屋さんでは。
クセがある監督ではあるし、作品によっては理解出来ないのもあるが・・、
結構、好きな監督であります。
『アイズ ワイド シャット』は、何故か映画館へ見に行った記憶がある。
なんかエロかったしか・・・・記憶にないのだが・・・orz
一番観たいのは、『アンダルシアの犬』ですが、なにか?