ガンダムが仮に、数機は生産されたであろう事は想像に難しくないが、戦果は挙げられなかったと思われる。
なぜなら、ガンダムはワンオフモデル故に改良が施しにくかった為である。
MSのような複雑の動作をあの簡易な操縦系で成し得るには、コンピューターの補助が必要であると思われる。
PCで言うところのOSが、MSの戦果を左右すると言っても過言ではないだろう。
ガンダムは、アムロのみのフィードバックでのOS開発が進んだと思われる。どういうことか、アムロが扱いやすいように進化したのである。
アムロが普通のパイロットならまだましも、彼は突出した天才であった。天才のデータからのOSは一般人には扱いにくいシロモノである。
また、たった一人の実戦データに基づく開発など、開発とは呼べない改良程度のモノであったことも想像できる。
スペックが高い機体が戦果を挙げるというのも間違った考え方である。特に戦争時の兵器は、新兵から熟練兵までの使用を考慮に入れなけばならない。
平均的に誰もが使える機体が戦果を上げると言っても過言ではないのではなかろうか?
例えば、クルマで言えばF1のマシンは最高のスペックを誇るが、誰でも使える訳ではない。高性能が命取りになる場面の方が多いのではないか。
扱いやすい機体こそが、当時の量産モビルスーツに求められたものではないだろうか。
アムロであったから戦果を上がられたのが、ガンダムと言う高スペックのモビルスーツなのである。
それにおそらくガンダムを量産ベースにのせる技術は連邦にはなかったのであろう。
ガンダムと同等のスペックのゲルググを大戦末期(と言っても1年という期間で)に量産してみせたジオンとの技術格差は歴然である。
連邦はMSを持たないまま戦争に突入した訳であるから、量産効果の高いモビルスーツが必要であった。
ジオンとの資産の差が圧倒的に違うのであるから、MSを量産し、大量に投入する総力戦が戦略である。
故に、ジムというMSが開発され正規モデルに採用され、量産されたのである。
また、0083で開発されたガンダム試作機シリーズを見ても、当時ガンダムと呼称される機体が高性能のワンオフモデルであることが伺える。
核搭載型の機体など、量産を前提として考えるには無理があるからである。
上記の理由をもって、ガンダムは量産型ジムの試作機(プロトタイプ)ではなく、量産を全く考えていないワンオフモデルであったと結論づける。
すごく面白い内容だったので、書き込み失礼します。
最近フレッツの無料配信を知り、見始めたので、ガンダムを知ってきた初心者ですが…。
すごく詳しく意見が書いてあって、参考になりました。
まだ見はじめなので、こんな様なことを気にしながら見ると、すごく楽しめそうな気がしますね。