この映画は、アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされるなど、
海外での評価は高かったけれど、有名な俳優・女優が出てない事で、
日本においては当初、どの配給会社も劇場も関心を示さなかった。
しかし、一部のファンの呼びかけにより署名運動が始まり公開された。
WEBと直接の署名併せて、5000人ほどが署名したそうだ。
私は、映画館で見てなくて、つい最近DVDで見たのだけれど、
この映画がを公開する為に活躍した人がいなければ、DVD化されていたか
どうかわからなかったと思うので、感謝した。
当時、署名した殆どの人が、この映画を見てなかったと思われるが、
作品を見れば、その行動の正しさが報われたのではないだろうか?
『ホテル・ルワンダ』は、94年のルワンダ大虐殺事件を描いた社会派の人間ドラマだ。
退屈な歴史お勉強映画ではまったくないけれど、虐殺にいたるまでの民族対立や、
ルワンダの社会環境についてもわかりやすく語られている。
アフリカのシンドラーと言われる人の話なのだけれども、
ありがちな虐殺の残酷さやセンチメンタルな感情を描いたものでもない。
多数派のフツ族でありながら少数派ツチ族の虐殺に加担せず、ツチ族1200人をかばい通した
ポール・ルセサバギナさんという人の生き方を見せる映画である。
虐殺に対する国際社会の冷たさを強く批判するシーンもあるが、
本質は、隣人を愛しなさいと言うメッセージが、
強く込められてるのかも知れない。
ポールさん自身は英語版DVDのボーナストラックで次のように言っている。
「ルワンダを教訓にして、この悲劇を繰り返さないで欲しい」
でも、多分この言葉を聞いても、多くの日本人は、
こんな虐殺は、アフリカ後進国の貧困国のお話だから・・・・
と言うかもしれない。
本質を見る努力をしたいね?
オーストラリアで群衆がアラブ人を無差別に襲撃する事件
ボスニアの民族浄化
アメリカでの差別による暴力・殺人
日本だって、100年ほど前の関東大震災の朝鮮人虐殺
つまり虐殺と言うのは、どこでも起りうるって事。
虐殺となると歴史や後進国の事と思ってしまうけど、
じゃ、虐殺を違う言葉に置き換えればいい。
例えば、排他、差別 いじめ。
私のボキャブラリではこんだけだけど、もっとあるかとorz